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和名 青玉(セイギョク)
ルビーでもお話ししましたが、コランダム・和名鋼玉(コウギョク)という鉱物の赤い色のものをルビー、それ以外の色はすべてサファイアです。
なので、ルビーとサファイアは兄弟です。
宝石という分野において、コランダムの赤い色のもの以外は全てサファイアという名前になります。
サファイアというと、青い色がパッとイメージ的に出ると思いますが、色のバリエーションはとても豊かで人気のある石です。
このコランダムの色の違いですが、赤い色のルビーは不純物としてクロムを含んでいる為。
青い色は鉄とチタン・黄色や緑色は鉄を含んでいるためです。
更に、ブルー以外のサファイアをまとめてファンシーサファイアと呼び、ファンシーサファイアの中でも色の名前を頭につけて○○サファイアと呼ばれます。
特にこのファンシーサファイアの中でも、”パパラチヤサファイア”はとても美しい色合いです。
サンスクリット語でパパラチヤとは”蓮の花”。
ピンクオレンジの色合いで、とても優しく、きれいな色合いです。
サファイアはダイヤモンドに次ぐ硬度。
絶縁性に優れ、紫外線・赤外線は通すという性質も持っていて、色々な物に応用されています。
CDを読み取るレーザーや、時計の部品、そしてレコード世代の方はサファイア針。
更に、サファイアガラスというものがあり、硬さはガラスよりももちろんはるかに硬く、温度変化は2000度まで耐えることができるそうです。
工業に使われるサファイアは、現在ではほとんどが人工のものです。
天然のものより人工のものを使うことにより、不純物の混入を防ぐことができ、強度や透明性を維持することにつながります。
産地としては、スリランカ・セイロン、タンザニア、インド・カシミール、オーストラリア、タイ・カンチャナブリ等です。
基礎データ
化学組成 酸化鉱物 Al2O2
色 無色 青色 緑色 黄色 紫色 ピンク色 パパラチヤ色 オレンジ色
条痕 白色
結晶系 六方晶系
へき開 なし ただし面に対し垂直若しくは垂直軸に対し30度に裂開
硬度 9
比重 3.99~4.05
浄化&お手入れについて
硬度が高く比較的扱いやすい石です。
他の石を傷つけることがないよう、保管・使用には配慮して下さい。
よこしまな考えを追い払い、冷静な心と思考をもたらし、平穏な時間を与えてくれます。
特に言われているのが、浮気防止。
不貞をはたらくと、色が濁るといわれます。
そして、闘争心をなくし協調性を出す石でもあります。
自己表現をサポートし、真実を話す事を促します。
この石は、昔から聖僧の指輪として活躍していました。
サファイアで有名な話は、”皇帝の石”
ナポレオン1世の妃ジョゼフィーヌが聖水を求め、アーヘンの大聖堂へ赴いた時のこと。
参拝に敬意を表し、聖遺物を特別にジョゼフィーヌに見せました。
その聖遺物とは、カール大帝の聖遺物でもっとも貴重な”持つものを必ず皇帝にする”と言われるサファイア。
カール大帝の守護石でした。
ナポレオンは大のカール大帝のファンで、きっと喜ぶだろうとジョゼフィーヌはその石を持ち帰りました。
ですが、ナポレオンは、ジョゼフィーヌに譲ってしまいました。
ジョゼフィーヌは浮気を繰り返し、ナポレオンは困りはて、サファイアは色欲を封じるというから浮気癖が治れば・・と思い、そのサファイアを譲ったのです。
それから・・・
ジョゼフィーヌは人が変わったようにナポレオンに尽くしました。
しかし、程なくナポレオンと妾の間に子が生まれました。
彼の子を持てなかったジョゼフィーヌは、自分が身を引くことが最良と考え、身を引きました。
その潔い行為にナポレオンは感激し、宮殿や避暑地、年金と従者をつけて送りだしました。
その後、皇太子が生まれましたが、ナポレオンは没落の道へ・・
人々には”皇帝の石”を手放したからだ・・と言われたそうです。
一方ジョゼフィーヌは、ナポレオンを憎む人々から大切にされ、彼女の館はサロンとなり、とても楽しい余生だったそうです。
そしてもう一つ。
私の一番好きなお話は、古代ペルシャで言われていたお話です。
この世界は大きなサファイアで成り立ち、空が青いのはサファイアの色が写っているから・・・
サファイアは”大地を支える石”と考えられていたそうです。
この世界が、地球が、とても美しいものだと再認識させられるようなお話です。
9月の誕生石はラピスとサファイア。
ともに青い石で、ラピスはよく”地球”にたとえられますね。