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”ガーネット”という名前はグループの名称。
珪酸塩鉱物のネソ珪酸塩であり、更に※類質同像(同形)のグループ名です。
なのでかなりの数の種類があります。
ガーネットグループ
(1)の”Hydro”とは水酸化鉱物のこと。
OHをもつもののガーネットグループのサブグループ。
(3)の”Schorlomite-Kimzeyite”は、まんまその名前の石が命名されています。
(これ以上の説明省きます(^^;この石をいつか掲載する日がきたらその時!)
(2)の”Pyralspite(パイラルスパイト)”
(4)の”Ugrandite(ウグランダイト)”は難しい話になってしまうのですが、興味のある方だけ端成分と固溶体の話をお読みください。↓
端成分と固溶体
固溶体とは、2つ以上の元素が融け合って混じり合い均一になっているものをいいます。
端成分とは、★元素と☆元素が混じった固溶体があるとすると、★と☆が端成分と成ります。
固溶体で代表的なものはガラスです。
また鉱物では、翡翠やラピスラズリも固溶体の鉱物です。
そしてガーネットの場合、その端成分とは6つです。
この6つのガーネットを、1~3・4~6の2つのグループと考えてください。
主に3種類ずつの端成分が様々な形で固溶体を作り出します。
更に、固溶体は高温では不規則ですが、温度が下がると均一になり規則性を持ちます。
ガーネットは6種類の端成分で主に3つずつがそれぞれに混じり合うため、ものすごい種類の多さとなっているのですね。
・・・大釜の前にでっかいかき混ぜ棒を持った魔女がぐるんぐるん混ぜている光景が浮かぶ・・・
そして。
先に付けておいた※印の”類質同像(同形)”ですが、似たような化学式・似たような大きさのイオンを持っているものは結晶構造も似たような感じになります。
このことを類質同像(同形)といいます。
固溶体の説明から引っ張って考えてみると、化学好きな方はなんとなくなぜガーネットが類質同像(同形)なのか予測がつくと思います。
因みに、ガーネット一族の種類別のネーミングですが、灰ばん柘榴石(Grossular/グロッシュラー)の中で、
灰鉄柘榴石(Andradite/アンドラダイト)の中で、
種類が多い+別名が多いので、コレクター泣かせです(笑)
この他にもまだまだ別名があります。
写真の石の産地は不明で、いつから我が家にあったのか?
かなりずっといらっしゃいます・・・
ガーネットと一口に言ったとき、このアルマンディンをさす場合がもっとも多いと思います。
若しくは赤い色の柘榴石。
これがガーネットと言われます。
このアルマンディンは斜方十二面体・偏菱二十四面体等で産出されることが多く、写真はカットしたのではなくそもそもの形です。
また粒々や塊でも産出されます。
産地としてはインド産がダントツで多く、ブラジル・マダガスカル・タンザニア・スリランカ等で産出されます。
日本では、茨城県真壁町山ノ尾から産出されます。
アルマンディンという名前の由来は、トルコのAlabandaに由来するそうです。
そしてアルマンディンで有名な話といえば・・・
ウィーン美術史美術館にありますが、なんと416カラットのアルマンディンを使用した、名門パプスブルグ家の紋章”双頭の鷲”。
ハプスブルク家といえば、よく知られているのがマリー・アントワネット。
ルイ16世の王妃、フランス革命の真っ只中を歩んだ人。
ハプスブルク家は政略結婚を繰り返し、自身の領土を広げていきました。
また、財産の流出にも気をつけていて近親婚が多かったと言われています。
このアルマンディンの意味合いですが、このアルマンディンは特に再生・復活をパワフルに促すといわれています。
元気になる石です。
さて、ここでガーネット全体の話に戻します。
ガーネットは中世では”カルブンクルス”と呼ばれていました。
カルブンクルスとは、”燃える石炭”の意味。
ルビーと共に赤い色のガーネットは、その石の中に炎があってその炎が赤い輝きを放っていると考えられていました。
また、ノアの方舟で灯火の役目をしたのはこのガーネットだというユダヤ人の伝説があります。
ユダヤ人は宝石を世界中に広めたと言われるほど、宝石の行商の達人。
誕生石の制定に関しても影響があったと考えられます。
生活の中では、紙ヤスリのザラザラに使われている事も有名です。
ザラザラに使われる他の材料としては、珪石も使われるそうです。
日本では研磨剤用として、奈良県ニ上山で採掘されました。
意味合いとしては、ガーネットの石言葉でよく言われるのが、貞節・忠実、変わらぬ想い・・・
一途な思いと、そして成功を意味する石。
先にお話しましたハプスブルグ家の領土拡大と財産の流失防止のお話にも通ずると思います。
名前の由来は、ラテン語で種子を意味する”granatus”。
和名の柘榴はそのものですね。
キョロキョロせずにまっすぐに信じた道を生き、そして実がなり成功を手にする。
そんなイメージがあります。
そして、その過程で起こる逆境を乗り越えるための英知と勇気を与える石です。
逆境は挑戦と置き換えてとらえられるほど、強い力があります。
十字軍の遠征時のお守りとして使われていたそうです。
また、古代から血を止める治療薬とされていたそうで、その点からも、戦場のお守りとして身につけていったのではないでしょうか?
体調面では、代謝が上がる石と言われています。
女性の味方ですね☆
基礎データ(アルマンディン)
化学組成 珪酸塩鉱物 Fe2+3Al2(SiO4)3
色 赤・褐色・緑色・黄色等
条痕 白色
結晶系 等軸晶系
へき開 なし
硬度 6.5~7.5
比重 3.5~4.3